イル・グラッツィア天神東T : 完成済み建築日記
物件名: イル・グラッツィア天神東T
完成時期: 平成18年7月下旬 構造規模: 鉄骨造4階建て
総戸数: 1Kロフト付き9戸+駐車場5台

平成18年7月下旬
進捗率
100%
入居率 満室!
100%
総戸数  住居9戸/駐車場5台

 イル・グラッツィア天神東Tは、今月竣工しました。
今回の建物は、角地という特徴を活かし、建物全体に光を取り入れることをコンセプトとして設計しました。

 採光を多く取り入れる為、各部屋に窓の位置や角度を計算しています。
同時に屋内の階段も太陽の傾きを考え光が多くさすように考慮しています。
日差しで季節を感じる大変気分の良い建物になっています。

平成18年6月下旬
進捗率
80%
入居率 募集前
11%
総戸数  住居9戸/駐車場5台

 イル・グラッツィア天神東Tは、先日仮設足場を撤去し外観がお披露目となりました。

 今回はガルバ二ウム鋼板と縦リブとモザイクタイルを用いて柔らかな落ち着いた雰囲気を出しています。

 一つ一つの素材だけでは雰囲気が軽すぎたり、重くなりすぎたりしてしまうのですが、これらを微妙なバランスで配置してあげると使用している素材がお互いの短所をカバーし長所をもっと引き立てる効果があります。

 今回の建物イメージは昔ながらの趣がある街の雰囲気を壊さず、建物全体にシャープさを出し、角地で両面から見える為、品位を保つことを考慮したデザインをしました。現在現場は内装工事が大詰めを迎えています。


平成18年6月中旬
進捗率
65%
入居率 募集前
0%
総戸数  住居9戸/駐車場5台

 イル・グラッツィア天神東Tは、内装工事と外壁のタイル工事をしています。

 現在は仮設足場のシートに包まれている為、建物の全容をお見せすることはできませんが、このイル・グラッツィア天神東Tの外観形状は非常にインパクトがあります。

 それは道路斜線で屋根形状が複雑になりましたが、その複雑さを建物のデザインに取り込んでいるからです。このデザインを実現させる為にもっとも苦労したのは勾配が異なる屋根と屋根の重なり部分でした。設計も現場も意見を出し合い考え抜いて、ようやく納まりが決定しました。

 込み入った納まりが要求される部分は図面上で表現することが難しく、その難しい納まりを人に伝えるのはもっと大変です。

 この建物の完成した屋根を見ていると設計と現場が切磋琢磨した様子が伝わってきます。


平成18年5月下旬  
進捗率
35%
入居率 募集前
0%
総戸数  住居9戸/駐車場5台

 イル・グラッツィア天神東Tは、根工事が終了し、現在外壁ALC工事を行っています。

 外壁ALC(軽量気泡コンクリート版)は戸建て住宅でも採用されており、その特性として優れた防火・耐火性能があり、パネル内部に含まれる微細な気泡の働きで断熱性もあります。

 また軽量にも係わらず音を伝えにくく遮音性もあります。他にも特性はありますが、何よりも私達がもっともメリットを感じているのはALCの軽量性です。

 コンクリートと比較すると平米あたりの重量が約四分の一と非常に軽量で、基礎や鉄骨に掛る負担を大幅に減らす事ができます。これによって建物を過剰に強くする必要がなくなり建築コストにも大きな貢献をしています。


平成18年5月中旬
進捗率
30%
入居率 募集前
0%
総戸数  住居9戸/駐車場5台

 イル・グラッツィア天神東Tは、地盤改良工事から基礎工事が終了し、現在は鉄骨工事を行っています。
 今回は、鉄骨工事の基本的な用語について御説明します。
 『鉄骨』とは・・・辞書で調べると「建造物の骨組みとなる鉄材のこと」ですが、でもそんなことはあたりまえのことですよね。
 建築日記では、鉄骨に使われるいろいろな部材について御紹介してみます。
 一般的なものでは、次にあげるものがあります。

 

@階段・・・・

平鋼という鉄板で作られています。階段で使用している平鋼は踏み板が4.5ミリで、両側のササラは16ミリもあります。(H型鋼や鉄骨階段は平鋼を溶接することで構成されてます)

 

A柱・・・・・

コラムといい構造上、主となる角パイプの鋼材

 

B梁・・・・・

各階ごとに使用されているH型鋼という見た目がH型の鋼材(補強材として間柱の様な使われ方もします)

 

C母屋・・・・

C型鋼という見た目がC型の鋼材で厚みは2.3ミリあります。通称C型チャンネル=略してCチャンとも呼びます(サイフォの物件は屋根形状が湾曲している為、C型鋼を曲げて使用しています)

 

D床・・・・・

デッキプレートという波板形状の鋼材

E外壁下地・・

C型鋼という見た目がC型の鋼材で母屋のC型鋼よりも厚い3.2ミリを使います。
通称鉄骨胴縁=胴縁とも呼びます。

 以上にあげたものを溶接やボルトなどで繋いでいくことを「鉄骨工事」と呼んでいます。
 尚、以前の建築日記でも御説明した杭・基礎を併せた3種の工事の総称を「躯体工事」といいます。
 本物件は角地ということで建築基準法上の道路斜線制限の影響を大きく受け複雑な屋根の構造となり、鉄骨の量が通常より増えた為、工事予算担当者としてはずいぶん頭を悩ませました。
 屋根の納まりを工夫したり価格交渉も含め鉄骨業者とのやりとりでは新人ではないにもかかわらず“五月病”寸前でしたが、上棟した建物を見上げれば、今の私の心は“5月晴れ”です! 

※道路斜線制限・・

道路面の日照などを確保する為に、建築物の高さを、前面道路の反対側境界線を起点とする一定勾配の斜線の範囲内に収める制限法の事


平成18年4月中旬   
進捗率
10%
入居率 募集前
0%
総戸数  住居9戸/駐車場5台

 イル・グラッツィア天神東Tは、今月中旬より工事着工し、杭工事終了後の基礎工事に入っています。
 今回の物件は建物を支える地盤の支持層が深い為、地盤改良ではなく節杭パイルを採用しています。
 『節杭パイル』という聞き慣れない言葉ですが、節杭とは竹の節を大げさにしたような節付きコンクリート杭を使用し、杭に付いている節の摩擦力で地盤と一体化させるものです。
 地盤改良・節杭パイルのどちらでも建物を支える耐力に変りはありません。
 主として支持層の深さが10m以内か以上かで工法を選択します。
 『支持層』とは建物の重さに充分耐えられる地層のことで、重い建物を建てても沈まない地層のことです。
 建築の工法にはいろいろな工法がありますが、地盤に適している工事は絞ることができます。
 良い建物は杭や基礎、鉄骨などの躯体工事にあると私共は考えています。


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